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2006年03月24日

小笠原流の作法

小笠原流の作法   ~ カタから形、作法へ ~

Ⅰ 歴史背景 

鎌 倉 時 代 【 始祖と分類 】

武家礼式の代表的な流派の一つであり、馬術、弓術は小笠原長清によって創始された。孫の貞宗が『修身論』・『体用論』をまとめ大成する。
小笠原長清は、源頼朝の臣であり、この時代に宮廷儀礼と武家儀礼とに分けられ武家時代の弓馬術の故事は全て、これに従う。

室 町 時 代 か ら 現 代 へ 【 武家礼式が庶民へ 】

足利義満により、武家礼式を庶民に慣わすように命じこの流れは、江戸時代には新儀礼の流摘馬・笠懸を高田馬場で行うことがあり、現在でも神社で行われる儀式の一つである。
 礼法は、明治時代に学校教育の一つとして導入される。昭和16年には『礼法要項』を修正し、国民学校の教科書として使用させている。

Ⅱ 作法の大成

  【 作法の形 】

 30代 小笠原清信は、現代の作法をまとめた人物である。著作『作法』には

  作法を ;動作のさまざまな約束事を整備したもの と定義。

人間が社会生活を営んでいく中で、相互に配慮し、守っていかなければならない約束事、ある種の社会的規約といったものが、起居動作の中にも自らに存する。それが「作法」である。
その無数の行為・挙動から共通性をもったものを類別・整備したものが「作法の形」である。行為や挙動には、規約性・社会性・歴史的背景を兼ね備えるもので受け継がれて今日まで存在するに伝統性・伝承性をも荷なった産物である。

   作法は、社会性・歴史性を背負った生活行為の規範である。

Ⅲ 儀 礼 文 化  ~“儀礼”と“作法”の関係【 儀礼とは:】

 生活や社会の慣習などによって形造られたところの一定のカタ(型)を有する行為と言う。
儀礼を基本として成り立つ文化を「儀礼文化」と呼び。ここから「作法」と「儀礼文化」との関係は、「作法」は「儀礼文化」の一分野として成り立つ
 「作法」は「儀礼文化」の“カタ”に相当するもの。即ち、起居ふるまいの規範をなすものである。

 作法がカタであるとすると、立居ふるまいは、それを具体的に表現したものカタチ(形)である。作法を身体を通して現実的に具体化したものが、立居ふるまいである。

  【 立居ふるまいの基準 】
      実用的であること。
      合理的であること。
      民族的に納得ができ、美しいと感じさせること。

Ⅳ 立ち振る舞いとココロ

 小笠原清信は、完成されたカタチを「美しいと感じられること」が大切だと言う。これは、美的対象となり得ることが重要であると指摘する。更に、「美しさ」を表現し達成することに大切なものは、ココロ(心)である。
 ココロの様式がカタであり、ココロの時空的表現がカタチである。

 小笠原流では、「作法におけるココロ」を、「恭」「敬」「愛」の三つで説いている。
    恭・・・・人に対して礼儀正しく慎むこと
    敬・・・・他人を尊んで自分の挙動を慎むこと
    愛・・・・人をいたわること

 この考え方は、儒教の考え方であり、江戸時代から武家礼法からの流れが、昭和16年に文部省が、日本の教育の書『礼法要項」を作成し、国民の教科書となり、今現在でも「現代作法」と呼ばれる中に、小笠原流の作法が脈脈と受け継がれています。


  

    参考資料『「しきたり」「礼法」の基礎知識』
       歴史読本臨時増刊・入門シリーズより

投稿者: atsumi 投稿時間: 18:32

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